初日はいろいろあって大変だったけど、翌朝まだ暗いうちに
Mayaとカフェへ。アパートの階下の住人が待ち構えてたかのように
バ~ンッ!とドアを開け、Mayaに何か苦情を言っている様子。
「夜中に何やってんの?!うるさくて眠れないじゃないっ!」という感じで
かなりご立腹。そりゃそうやわな...。同感。
そんなこんなで無事カフェに戻り、日が昇ってすぐに走り始めた。
思い出したら悔しいけど、今はとにかく忘れて走ろう!
無心で走る。砂漠、荒野。快調にペダリング、スピードもかなり乗り、
いつもよりかなり速いペースで進む。
褐色の風景が続き、ややアップ・ダウンを繰り返しながら道は続く。
でも中央アジアのように極寒じゃなく、太陽がサンサンと照っているので
悲壮感はなく、気分的にはずいぶん楽。でも1日の距離を中3日で稼いで
おかないととちょっとプレッシャー。
砂漠の中にもたまにポツ~ンとカフェがあったり、小さな集落があったりする。
道路の拡張工事をしているらしく、作業をする人たちの姿もちらほら。
挨拶したり、少し話したりしながら、一生懸命こぐ。
人の少ない砂漠、道端で子供が売っていた小さな友達を連れて走る♪集落の近くの道端で子供たちや女性が手作りの小物を売っていた2日目は120kmちょっと走り、ウチャジという小さな村にある小さなカフェ泊。
ここは砂漠の中にある小さな村。
夕日を眺めて癒されるでもこんな小さなカフェになんとチャリダーノートがあり、
世界各国のサイクリストがメッセージを残している☆
西から東へ向かうサイクリスト、東から西へ向かうサイクリスト...。
知っている名前もチラホラ。なんだかとってもうれしい♪
私もそのチャリダーノートにメッセージを残した☆
ここにはトラックドライバーなどが泊まっている。みんなで食事をし、
どこから来たんだ?どこに行くんだ?なんで1人で?こわくないのか?と
いつも聞かれる質問から始まり、いろいろ話をする。とてもフレンドリー。
みんな何故かやたらとチョコレートをくれる。バレンタイン?!ずいぶん盛り上がっていたけど、疲れたので部屋の隅っこで早々に寝た。
3日目も超快走!昨日の疲れは少しあるものの、張り切ってMaryを目指す。
約120km。Maryの先にイランとの国境サラクスへ続く近道があるはず。
この日は、いろんな人たちとの会話も楽しみながら、何もないところは
スピードを上げて進むという余裕もあり、夕方暗くなるまでにはMary着。
大きな町Maryの近郊にある民家に泊めていただいた。
この日ちょうどこのお宅の男の子が、7歳の誕生日を迎えたそうで、
お茶とお菓子でプチお祝い♪あ~温かい家庭、ほっとする...。
道端で休んでおしゃべりしていた女性たち畑を耕す人たちを見て、春の訪れを感じるのんびりのどか♪Mary近郊の民家にて。お誕生日おめでとう!4日目、道を尋ねながら進んだものの20km程遠回りした?!
すごく強い向かい風で、めちゃめちゃ辛い...。ペースが落ちてあせりながらも
コツコツ少しずつ進むしかない!と一生懸命こぐ。
何時間も向かい風の中走り、2日続けて120km以上走った疲れも出て
辛くてめげそう...。でも今日の頑張りが明日につながる!ととにかくこいだ。
近道に入る道がすごくわかりにくいらしいので、注意して進む。
人に尋ねても正規ルートらしき道しか答えが返ってこない。
逆から走ったことのあるKちゃんの情報ノートを頼りに注意深く観察。
え?これ?でもどう考えてもこれやんな...?っていう道を発見。
ヘアピン鋭角に左折。ちょうどそこに立っていたおじさんに
「この道サラクスに行く道?」と訊くと、「そうだよ」☆やった~♪
ほとんど車も通らず、周りに原っぱや荒野が広がる道。
しばらく進むとぽつんと数軒家が建っていて、その1軒に泊めて頂いた。
お父さんは英語を話す!ずっと現地語かロシア語かだったので、
ちょっとびっくり。会話がしやすくて助かった。
牧畜で生計を立て、とても質素な暮らしをしていたけれど、笑いの絶えない
明るく愛情たっぷりの温かい家庭だった。
最終日、半砂漠の荒野の中を国境に向けて走る。70kmと聞いてるけど
ほんとかどうか着いてみないとわからない。正確な地図もないし。
念のため余裕を持って出発、ペースは疲れが出てだいぶ落ちてたけど
コンスタントにこいで、70km、警察のチェックポストに着いた。
まだここから国境まで30kmほどあるよという...。
余裕を見ておいてよかった。少し大きめの村を過ぎ、サラクスの街に到着。
国境へ急ぐ。エッホエッホ、もうちょっと!もうちょっと!
16:00頃、無事トルクメニスタンとイランの国境にたどり着いた。
やった~!5日間で走りきれた~!
いろいろあったけど、いい出会いもたくさんあったし、よかった...。
国境の手前のフェンスの向こうにイランの街が見えた。
ワクワク。いよいよイランだ~♪