Tashkentを出て8日目の昨日、無事Samarqandに到着。
初日だけは小春日和で暖かく、このまま春になれ~♪と
ご機嫌に走っていたけど、翌日からは靄やら雪やら、極寒で
走っては止まって、かじかんで感覚がなくなった手指に息を吹きかけ
こすって温めて、また走り出す…を何度も繰り返しながら走った。
道中たくさんのウズベキスタン家庭でお世話になり、たくさんの家族と
楽しいひとときを過ごさせてもらった。
お父さんは蒸発したのか?いないけど、陽気なお母さんと3人のかわいい
子供たちが役割分担して愛情いっぱいに暮らす母子家族。

走っているところ「お茶でも飲んで行きなさい」声をかけられ、立ち寄った
お家では、たくさんの親族が集まっていて、まるでお正月のようににぎやか。
「泊まっていきなさい」というお言葉に甘え、3日もお世話になった。
お母さん(おばあさん)が亡くなってまだ4日目だったらしく、儀式のために
離れて住んでいる親族たちが集まっていたらしい。そんな場にお邪魔して
よかったのかな?と思ったけど、皆歓迎してくれ、私も一緒にお祈りした。
まるで私も家族の一員のように、愛情いっぱい温かく接してくれた。
1日に何度も祈りをささげる
弔問に訪れる人たちに出すため、たくさんオシュ(プロフというピラフ風料理)を炊く
着せ替え大会☆ウズベキスタンの民族衣装

その後も、農村のあまり裕福ではないけど、とても仲良く明るい母子家庭や、
ガスがなくて寒いけど泊まっていきなさいと言ってくれた町のお宅、
私と同い年なのに8ヶ月前に夫を亡くし、子供たち3人も抱えて、
それでも笑顔を絶やさず陽気に明るく暮らす母子家庭...。
農村の仲良く明るい家族
私と同い年のヒローラは女手ひとつで3人の子供たちを育てている
たくさんの人たちに出会い、いろんなことを感じ、経験し、考えた。
何故か訪れた多くの家が母子家庭だったり、喪中だったり...。
だけど家族の絆の強さ、大切さをすごく感じた。
家族に会いたい...。
離れていて、心配かけて、負担かけて、私も心配して...。
辛いけど、もう少し...。
今は自分の目で見て、聞いて、感じて...、
少しでも知りたい、学びたい。
自分の思いを貫くために犠牲にしたもの、傷つけてしまったもの...。
悲しませてしまった。苦しませてしまった。
結局わがままで自分勝手な生き方しかできなかったけど、
一生懸命考えた。噴火してるこの思いを貫こう。
道中いろんなことを考えながら、涙が止まらなくなった。
器用に生きれないけど、一生懸命生きよう。
Samarqand手前100kmほどはアップダウンを繰り返しながら
上っていく。田畑も果樹園も真っ白。
春や夏はこんな風景かなぁ...?と想像しながら走る。
追い越していった車が止まって、携帯で写真撮影後、
がんばれ~と言ってナンをくれた。ナンはたくさんもらって
食べきれないほど。あるからいいよと言っても
これは種類がちがうコーカン地方のだからこの辺じゃ手に入らないよ。
と、いいから、とっときなと...。ありがたく、おいしく頂いた。

そんなこんなで、昨日無事Samarqandに着いた。